
手首には、八種類の骨があります。その中で最も大きい骨、それが「舟状骨(しゅうじょうこつ)」です。画像の中で棒で示してある部分に舟状骨はあります。ちょうど、親指の肉球になっている部分の真下にあるとても大きな骨です。
手首や指を滑らかに動かすことができるのは、手首にある骨たちのおかげです。非常に重要な骨です。舟状骨は他の骨よりも大きいため、他のどの手首の骨よりもダメージを受けやすく、転倒した際に衝撃が加わって折れます。

上の画像をご覧ください。これは、75歳くらいの女性患者さんの舟状骨骨折を撮影したものです。ぱっと見ただけでは、分かりにくいかもしれませんが、左手の舟状骨を骨折しています。右手よりも若干腫れているくらいで、あまり違いはわかりません。
舟状骨骨折は、一般の人からすると非常に分かりにくい骨折です。ただ手を衝いただけなので、本人はぶつけたか、ちょっと捻ったくらいにしか思っていないこともよくあります。あまり激痛を示さないタイプもあるので非常に判断が難しい骨折です。どの年代の人にも起こる骨折なので注意が必要です。だから、手首を衝いてどうも痛みがひかないなぁと思った場合には、一度当院のような接骨院か整形外科といった医療機関を受診なさることをおすすめします。
舟状骨骨折で最も注意しなければならないことがあります。それは、骨が壊死することです。
壊死とは、細胞が腐って壊れてしまうことです。
舟状骨が骨折した場合、いろいろな種類の折れ方になります。ほんの少し骨がかけたようになる骨折や、レントゲンで見てもはっきりと骨折だと判断できるレベルまで様々です。その中でも、舟状骨に栄養を送り込んでいる血管部分を遮断してしまうような骨折が発生した場合に、壊死が起こります。
大体、4つのレベルに分けられているのですが、その中でもレベル3、レベル4といわれる非常にダメージの大きな骨折の場合、壊死になる確率がグンとアップします。レントゲンでまず舟状骨がどのような状態になっているかを見極めてから、その後の治療内容が決定されます。もしレベル3以上であった場合、たとえ嫌でも手術を受けて骨折を治療してしまうほうがいいと思います。
手首は、これだけ多くの骨によって構成されています。
その中でも舟状骨がもっともダメージを受けやすいといわれています。

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