ぎっくり腰になると、一週間ほど痛みが続きます。動こうと思ってもほとんど動かすことができないし、仕事に行くことだって困難になります。経験したことのない人にはわからない、強烈な痛みです。ぎっくり腰にも種類があるので、紹介します。
@筋肉性のぎっくり腰
筋肉にダメージが入ってぎっくり腰を起こすものです。筋肉は伸びたり縮んだりしてその力を発揮できるのですが、腰の筋肉が伸びきったまま固まってしまうとぎっくり腰を起こします。前傾姿勢で腰の筋肉が伸ばされた状態で、カラダをひねったり、くしゃみや物を持ち上げたりするとぎっくり腰になる可能性がグンと高くなります。
重たいものを持つからぎっくり腰になるのではありません。前傾姿勢で動作を行うことでぎっくり腰になるのです。
症状は腰全体に急激な痛みが起こり、どんな動きを行っても痛みが発生します。筋肉を押してみると全体的に硬直しており、筋肉の機能がまったく働いていない状態になります。
朝起きる瞬間に急に痛みが出たり、顔を洗って立ち上がろうとした際にぎっくり腰になることが多いです。主婦の方であれば、お風呂掃除や布団を持ち上げたときにぎっくり腰になることが多いです。どれだけカラダを動かしていても、スポーツ選手のように筋肉ががっちりしていても、このタイプのぎっくり腰には関係ありません。悪い姿勢でカラダを動かしたことこそ原因となっているのです。
A靭帯・関節包性のぎっくり腰
背骨の周りの靭帯・関節包にダメージが入ってぎっくり腰を起こすものです。じっとしている体勢から、急に動き始めるとこのタイプのぎっくり腰を起こすことが多くなります。無理に動かしたため、靭帯や関節包の中にあるセンサーが感知して、引っ張られすぎないようにわざと動きを制限することによって起こります。
動き始めはそこまで痛みを起こしませんが、動きの途中から動きの終わりにかけて激痛を起こします。特にダメージの入った靭帯や関節包が引っ張られるような方向へ動かすと痛みが増加します。
ひねる動作の多い職業の方や、上側をみる職業の方に多く発生します。主婦の方であれば、洗濯物を急いでとりこむときに発生することがあります。筋肉の弱い子供にも発生することのあるタイプで、本当に痛みを訴えてきます。小学校低学年の子でもなりますので、保護者の方は注意してあげてくださいね。
B筋膜性のぎっくり腰
動物のカラダには筋肉があり、その表面に一枚の薄い膜があります。これは筋膜と呼ばれるもので、カラダ全体をまるで全身タイツのように覆っています。鳥の胸肉やもも肉の表面に薄い皮・膜がついていますが、あれが筋膜です。
ぎっくり腰に関係のある筋膜は、腰はもちろん太ももからふくらはぎにかけて覆っています。筋膜は硬くなりやすい性質があり、長時間同じ姿勢をしていたり、繰り返しの動作を行うとその姿勢に適応した形で固まってしまいます。ほぐしてあげれば問題はないのですが、放っておくとぎっくり腰の原因となります。
筋膜全体が硬くなり、中の筋肉を締め付けるようになります。すると動きにくくなった筋肉が、もっと力を出そうといつも以上にがんばってしまい、ダメージが入ってしまうようになります。また、筋肉の中の血管も圧迫され、そこから痛みの物質・疲労物質が出てきて筋肉にへばりつきます。これによって、さらに筋肉にダメージが入るようになります。
ずっと立っている職業の方や、趣味でウォーキング、ハイキングなど足を使う方に起こりやすいぎっくり腰です。動くことはできるのですが、朝起きて急激に痛みを訴えることが多いです。 |