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捻挫は治療するのとしないのとでは、その経過・治療期間が大きく変わってきます。ここでは、捻挫の治療方法について少し詳しく書いていきます。当院で行っていく治療方法に基づいて掲載していきます。
■急性期(怪我した直後):急性症状を取り除くことが先決
ねんざをしたばかりの状態のことを、急性期と呼びます。患部を押したり動かしたりすると激しい痛みが生じ、見た目も赤っぽく腫れたような状態になっています。触ってみると熱を持っていることがほとんどで、少しブヨブヨした感じになることもあります。左右で患部を見比べてみると非常に分かりやすく、本来あるはずのしわがなかったり、骨が見えにくくなったりします。
この段階では、まず急性症状を抑えることが重要なので、先に紹介したRICE処置を行っていきます。同時に電気を使った治療を行っていくのですが、TENSと呼ばれる痛みを抑える効果の高い電気療法か、SSPと呼ばれる麻酔の効果のある電気療法を行っていきます。痛みと腫れ・熱っぽさを同時進行で治していくのが重要です。
三日ほどこの治療を行うと、急性症状が消失し、原因となっている部分が現れるようになります。最初から包帯やテーピングで固定を開始していくのですが、この固定が何よりも重要な治療となります。大丈夫と言われるまでは決して外さないでください。
この段階では、患部やその周囲に熱を加えることは厳禁となります。怪我をした直後はお風呂には入らないようにしてください。どうしても汗を流したいときには、軽くシャワーを浴びてその後しっかりとRICE処置を行うようにしましょう。
■安定期(急性期を過ぎた状態):関節の動き・バランス能力・筋肉の三つを治すことが重要
@関節の可動域の治療
包帯やテーピングで長期間固定された関節は、靭帯や関節包が少し硬くなっています。このままでは動かしづらく、日常生活も困難になります。そこで関節の動く範囲を広げる治療を行い、関節がしっかりと動けるようにしていきます。まずは、治療者が関節をゆっくりと伸ばしたり動かしたりしていき、ある程度動けるようになったら自分で運動を行うようにしてもらいます。
A固有受容器の治療
固有受容器とは、カラダの感覚に関係のあるセンサーのことです。カラダのバランスを保ったり、動きやすさを作り出したりと、さまざまなことに関わっている器官です。固有受容器も固定されるとその能力が落ちてしまうので、トレーニングを行ってその能力を回復させていきます。下半身の固有受容器の能力が落ちると転倒しやすくなり、上半身の固有受容器の能力が落ちると、物を持ち上げづらくなります。
どの部分の固有受容器も生活に直結した器官なので、しっかりと治療していきます。
B筋力の回復・治療
骨折や脱臼ほどではありませんが、捻挫をした後でも筋力は落ちてしまいます。筋力が落ちたまま放っておくと、何年か経ってまったく違う部分に怪我や痛みを起こすことがあります。(例:足首のねんざ⇒腰痛、手首のねんざ⇒首の痛み など)
そこで、日常生活を送ることができるレベルまで戻すことはもちろんのこと、なるべく捻挫を再発させないレベルまで筋力を上げることがポイントになってきます。まずは、特殊な電気を使って筋力を回復させ、その後、自分の体重を使ったトレーニングを行っていきます。スポーツ選手の場合であれば、さらに重量を使ったトレーニングをすることもあります。

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