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タバコには、ニコチンというものが含まれています。上に書いた「気持ちいい」というスイッチが押されるときに、ニコチンが関与しています。このニコチン、実は麻薬の「コカイン」と作用がそっくりなんです。コカインは、「一回やれば最後」("One
hit and you are hooked "drug)と呼ばれるくらい、習慣性の強い麻薬です。
コカインの症状として「ハイ」になるというものがあげられます。ものすごく、幸福感に包まれて、自分は何でもできちゃうぞ、という感覚に包まれることです。
このコカイン、神経を遮断する働きがあるので、普通よりも痛みや熱さ・寒さといった感覚を鈍くさせます。そして、カラダを興奮させて動かしやすい感じにします。もちろん、タバコにもこういった作用があるといわれています。
では、ここでAさんの話を思い出してください。
「ちょっと痛みが走ったけど、いつもの腰痛とと変わらず何ともない。」と書いてありました。その後も普通だと。
実は、これがタバコの麻酔作用と呼ばれるものなのです。
おそらく、Aさんの腰は以前からずっとあまり良くない状況にあったと思います。前からボロボロになっていたのでしょう。「タバコ」という白い悪魔たちが「こいつの腰に痛みなんか送らなくてもいい!!」と、勝手に脳から流れてきた情報をストップしてしまったようです。
また、悪魔たちは脳そのものにもダメージを与えて、脳を小さくしてしまいます。麻薬常習者の脳と、ヘビースモーカーの脳は形や重さなどが非常にそっくりで、どちらがヘビースモーカーのものかわかりません。こうして、痛み自体の情報がなくなったボロボロの腰はさらに使われ続けていきます。そして、腰が限界点を超えたとき、Aさんのように悲鳴を上げて崩れ去っていくのです。

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