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「喜怒哀楽」、昔から人間の感情は大きく分けるとこの4つの中に当てはまります。感情というものは、医学的に言うと脳で全てコントロールされて、私たちの表情や態度としてでてきます。

タバコは、感情にものすごく大きな影響を与えます。例えば、イライラしたときやちょっと疲れたなというときに多くの人はタバコを吸います。そうでなくても、ずっと一日中吸っている人もいますね。タバコを吸うと、脳の中で自分が今まで感じていた感情(怒り、悲しみ)よりも、「気持ちいい」というスイッチが優先的に入ります。このモードに入ってしまうと、感情は「気持ちいい」ということだけに変わってしまい、それ以外の感情が表面的には隠されてしまいます。

 

「気持ちいい」というスイッチが何度も押されると、潜在意識の中に気持ちよさが刷り込まれます。

こうなってしまうと、さぁ大変。

繰り返し気持ちよさを味わいたいため、何度もタバコを吸うようになります。

この時点で「辞めよう」と思っても、もうかなり厳しい状況です。

脳は、意志の力では本能(快感)を制御できないシステムなので、何度も吸ってしまいます。禁煙も失敗することが多くなります。「俺は気持ちいいのが好きだから、タバコを辞めない」と思うかもしれません。だけど、気持ちよくするだけじゃないんです。実は、もう一つ重要なことを引き起こします。

 

タバコには、ニコチンというものが含まれています。上に書いた「気持ちいい」というスイッチが押されるときに、ニコチンが関与しています。このニコチン、実は麻薬の「コカイン」と作用がそっくりなんです。コカインは、「一回やれば最後」("One hit and you are hooked "drug)と呼ばれるくらい、習慣性の強い麻薬です。

※これがコカインです。

コカインの症状として「ハイ」になるというものがあげられます。ものすごく、幸福感に包まれて、自分は何でもできちゃうぞ、という感覚に包まれることです。

このコカイン、神経を遮断する働きがあるので、普通よりも痛みや熱さ・寒さといった感覚を鈍くさせます。そして、カラダを興奮させて動かしやすい感じにします。もちろん、タバコにもこういった作用があるといわれています。

では、ここでAさんの話を思い出してください。

「ちょっと痛みが走ったけど、いつもの腰痛とと変わらず何ともない。」と書いてありました。その後も普通だと。

実は、これがタバコの麻酔作用と呼ばれるものなのです。

おそらく、Aさんの腰は以前からずっとあまり良くない状況にあったと思います。前からボロボロになっていたのでしょう。「タバコ」という白い悪魔たちが「こいつの腰に痛みなんか送らなくてもいい!!」と、勝手に脳から流れてきた情報をストップしてしまったようです。

また、悪魔たちは脳そのものにもダメージを与えて、脳を小さくしてしまいます麻薬常習者の脳と、ヘビースモーカーの脳は形や重さなどが非常にそっくりで、どちらがヘビースモーカーのものかわかりません。こうして、痛み自体の情報がなくなったボロボロの腰はさらに使われ続けていきます。そして、腰が限界点を超えたとき、Aさんのように悲鳴を上げて崩れ去っていくのです。

  

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